ハーレーはシーシーバーが付いているものをよく見かけますが、これは後付けのものが多いです。例えば、エレクトラグライドのテールボックス付きのものであれば、タンデムシートに背もたれとアームレストが付いていますが、サイドボックスのみのモデルだと背もたれがありません。そうした際にタンデムシートの後ろに取り付け、背もたれの役割をさせるのがシーシーバーです。フロントシート用のシーシーバーはシングルシート仕様でない限り、基本的には取り付けません。
シーシーバーは背もたれとしての役割のほか、ロングツーリングの際の荷物固定用としても活躍するパーツです。
シーシーバーにはリアグリップバーに毛が生えた程度の小さなものからタンデムライダーの座高に近い大きなものまで、様々なサイズがあります。もちろん、ハーレーの用途によってサイズを選べば良いでしょう。街乗りが中心なら、タンデムライダーの腰をサポートする程度のサイズが邪魔にならなくて便利です。
一方、ロングツーリングによく出かけるのであれば、二人分の荷物でも積みやすくするために大きめのものを選ぶのがおすすめです。シーシーバーを選ぶ際には強度を中心に選びましょう。人間がもたれると同時に重い荷物を固定することもあるわけですから、十分な強度が求められます。
シーシーバーは英語で書くと「Sissy Bar」でシッシー・バーと読むのが正しいのですが、いつの頃からか日本ではシーシーバーの読み方が定着しています。少なくとも1970年代にはフロントのハイウェイペグ(前席に足を投げ出して座るためのステップ)とシーシーバーは定着していたようです。
Sissyには「いくじなし」と言う意味があるため、そのイメージを避けるために呼び替えたのかも知れません。