3拍子のリズムはハーレー独特のもの

ハーレーの魅力はいくつか挙げられますが、その中の一つとしてこだわりを持っている人も多いのがハーレー独特のエンジンのリズムです。

通常のバイクのエンジンにはそこまで独特のリズムはないとされているのに対して、ハーレーのエンジンには3拍子という独特のリズムがあります。実際のリズムとしては「ダカッダン、ダカダッ」というような感じになっており、規則的ではなくむしろ不規則なリズムを刻んでいるようです。
以前はインジェクションになったら3拍子にはならないと言われていたようですが、インジェクションハーレーでも3拍子を刻むことができるようになるなど、ハーレーにとって重要な要素となっています。

そんな3拍子のリズムは、アイドリングとシリンダーの点火タイミングによって生み出されています。ハーレーには独自のエンジンであるVツインエンジンと呼ばれるものが搭載されていて、エンジンでのフロントとリアの点火タイミングのずれによって3拍子のリズムは生まれると考えられています。そこにアイドリングを下げればハーレー独特の3拍子リズムが生まれるようになっており、敢えてこの3拍子のリズムを生み出すためにハーレーの乗り方を工夫したり、設定を変更する人もいると言われています。

このようなハーレーの3拍子のリズムがなぜ好まれているのかというと、日本人にとっては単調なリズムが安心感を覚えやすいためではないかと考えられています。また、エンジンの排気音が生み出すリズムですからハーレーに乗っている人からすれば3拍子の振動は体に馴染みやすく、運転している時の気分を上げてくれるのではないかとも言われています。そのため、ハーレーの3拍子のリズムを重視している人は少なくなく、コンピューターで音を再現してまで楽しんでいる人もいるようです。